テレビの中、4コマ目だけが示すこと


終わってしまった・・・。

僕が大好きだった『考えるヒトコマ』が、終わってしまいました。

ひそかに毎週欠かさずに録画していた数少ない番組だっただけに、
とても悲しい・・・。


『ワールド・ダウンタウン』のスーパーハイセンスな笑いから、『考えるヒト』という公然懸賞応募番組を経ての『考えるヒトコマ』という流れは、完全に「今の笑いに対する気分」とシンクロしていた。

もちろん『ワールド・ダウンタウン』において、ニュース番組のパスティッシュ形式によって生み出した「笑いの最果て」感はすごかったのだけど、
今もう一回見たいかと言われると、そうでもないのが不思議なところで。

考えてみるとテレビの前で爆笑するのも、もはや疲れるわけですよ。
言うても一人やし。


そう考えると『考えるヒトコマ』は決して爆笑を誘発するものではなかった。

ただしそこには、出演者たちの連帯感、あるいは親密さが回を追うごとに形成されていく過程があって、次第に松本がしょこたん(中川翔子)やケンコバ(ケンドーコバヤシ)を、笑い飛ばしながらもどこかリスペクトしていくような、その変化を見ていくことが楽しかった。

連作ものとしての「大仏くん」(あるいはサブキャラ「中仏くん」)の行く末に、僕たちは回を重ねるごとにワクワクし、一種の連続ドラマとしてこの番組自体を捉えるようになっていった。


そして、浜田が松本のコマを採用するときの、あのなんともいえない感じ。

今、ダウンタウンの2人は、急速にチーム感を取り戻しつつあるのではないか?

リラックスした風を見せつつも、笑いに対して再び「タッグとして」真摯に向き合おうとしつつある2人の姿勢が垣間見えるから、目が離せなかったのかもしれない。


2人が次にスタートさせる番組は、きっとまた今の笑いのモードにぴったり合わせてくるはずだ。
もはや見苦しいほどに終わりつつあるお笑いブームを、最もクレバーなやり方でやり過ごしているダウンタウンは、あらためてすごい。

あと余談ですが、『松本人志のすべらない話』におけるジカチョー河本には舌を巻いた。

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