The Great Escape

今年もM−１が終わってしまいました。
毎度のことながら完成度の高い漫才ばかりで、
テレビの前で本当に幸福な時間を過ごすことができました。

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今回の雑感を少々。
まず、ブラックマヨネーズ。
評判には聞いていたけど、本当にむちゃくちゃ面白かった。

僕は笑い飯が大好きで、今年も個人的には一番面白いと思ったんだけど、
ブラックマヨネーズの優勝は順当でしょう。
完成度の高い正統派漫才は見ていて本当に面白かったし、
今までのM1の傾向から言ってもこういったコンビにこそ
優勝を与えるべきです。

そして残念ながらまたしても２位になってしまったけど、
笑い飯はやっぱりとてつもなくすごい。
Happy Birthdayのネタは今回みた全１２ネタの中で
唯一鳥肌が立ちました。

つねにラディカルと称され、正統派に勝てない彼ら。
それでもM１の大舞台で、全国を一番新しい笑いでぶちのめしてやろうという
２人の勇気（みたいなもの）がテレビから伝わってきて、
なんだかちょっと感動してしまった。

西田が以前に雑誌のインタビューで
「哲夫となら変えられると思った」と語っていたけど、
（お笑いの）世界のルールそのものを変える、
そのレバーにほんの指先がかかったところでの敗退だったと思う。

優勝を逃した後、二人の顔には悔しさが溢れ出ていて、
切なくなりました。
まっちゃんと島田紳助が示し合わせたようにブラックマヨネーズに
票を入れていたのが可哀想だったな。

あと、１回戦の麒麟がすごく面白かった。
いままで麒麟は好きじゃなかったんだけど、
今回のネタはヤバかったと思う。

チュートリアルにはかなり期待をしていて、
今回のメンバーなら決勝行けるんじゃないかなーと
思っていたんだけど、惜しくも落ちてしまいましたね。
もうひとネタみたいと心から思った。
徳井の狂気がもっと全開になるネタが見たかったなぁ。

それと、大きな問題だと感じたことがひとつ。
それはネタが終わった後の今田耕司のコメントね。
気を利かせているつもりなのか、
「いやー、面白かったですね」とか「会場もかなり湧いてましたね」
とか言ってたけど、
司会者という中立の立場の人が場の空気を恣意的に操作するような
コメントはするべきではないと思った。
少なくとも点数が発表されるまでは。

さすがにあのコメントで誘導されるほど審査員もバカではないと
信じたいけど、
明らかに世論に影響を与えていそうな気がして、
見ていてすごく気になりました。

まー、なんのかんの言いつつもそんなのは細事でしかありません！
今年も十分に楽しませてもらって大満足！
あとは怒濤のように年の瀬を迎えるだけです！
なんだか２００５年の終わりを実感してきたぞー。