くるりの『ワルツを踊れ』は、いいアルバムなんだけど、
中途半端に曲が良いだけに、かえって救いようがない。
どうしてこんな「良質のポップソング」を、「完成度の高いアルバム」を、
岸田はつくってしまったのだろうか。
そんなもん、くるりにはちっとも求めてないのに。
僕がくるりに求めているのは、
ぎこちない歌い出しや、バランスの悪い曲順、
そして、意味はよくわからないけど胸を打つ歌詞と、
150kmストレートなサビのメロディだけなのだ。
今回のアルバムで、岸田はクラシック音楽の影響を隠してないし、
ブログでも公言してはばからないけど、
残念ながら、それを消化して、自分のものにしているとは言い難い。
あるいは、ポップスという点では、７年位前にミスチルが到達していた場所に、
嬉々として旗を立てているような無邪気さ。
そうじゃないんだよねー。
もっとじめっとしてて、変で、
どうしようもない感じってのが好きだったのに。
今回のツアーで、
『ワンダーフォーゲル』と『バラの花』で盛り上がってる周りの人たちを見てると、
別に踊りたいのはワルツじゃないんだってことをつくづく実感した。
ていうか、そんなことは、踊る前から知ってた。
Comments [2]
No.1わしおさん
先月の七夕、LIVE EARTH@京都東寺にYMOを観にいったつもりが、RIP SLYMEのファンになって帰ってきました。ステージでのMCも、パフォーマンスも、曲も、他の誰より「自分たちに求められていること」が良く分っていて、とても賢くて、しかもいい連中だな、と思いました。この気持ちよく抜けていく感覚っていうのは、実はとっても貴重じゃないかな。物凄いバランス感覚の上で成り立っていると思う。
やっぱり、音楽はダンスミュージックなんだよ。
No.2kajkenさん
>わしおさん
>「やっぱり、音楽はダンスミュージックなんだよ」
その感覚すごくよくわかります。
ロックでも、ヒップホップでも、身体的な反応が
身体から湧き上がるような音楽が、結局はいいんですよね。
RIP SLYMEのパフォーマンスは本当にクレバーですよね。
しかもいい連中！まさしくそんな感じがします。
コメントする
※ コメントは認証されるまで公開されません。ご了承くださいませ。