Put the book back on the shelf 3

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こちらに来てからも、暇さえあれば本屋に行く身軽さでもって生活してます。
大抵の本屋にはスタバやシアトルズ・ベストが併設しているので、
カップ片手にブラウジングできるのも嬉しい。
日々ちょこちょこと本棚を埋めている次第です。

買った物の中から面白かったものを。


■FLAUNT MAGAZINE #88(雑誌)
LAに拠点を置くアメリカのカルチャー雑誌『FLAUNT
ビジュアル中心なので英語を沢山読まなくて済むという意味でも良い雑誌です。
第88号は「NINETEEN-NINETY-NOW」ということで、
いつの間にか記憶の彼方にある90年代特集。

インタビュー記事は
Black Francis (PIXIS)
Krist Novoselic (NIRVANA)
Thurston Moore (SONICYOUTH)
といった90'S USガレージのキーパーソンから。

記事によると最近クリスは政治的な活動(既存の投票システムに対して不満があるようです)
をしていて、『Let's fix this broken Democracy』なんて本を出したんだって。
へーってな感じである。

僕らの90年代と言えば、なブリットポップ特集のサブタイトルは、
「Hate Coldplay, Snow Patrol, and the Kaiser Chiefs? Blame the Brits who came before.」
だって。

圧巻はファッション・フォトグラフで
「Flashback,featureing Brittany Murphy」。
ブリタニー・マーフィ嬢が90年代の映画の名場面を模したポートレイト集で、
『ブギーナイツ』のローラーガールとか、『羊たちの沈黙』のレクター教授とか、
『フォレストガンプ』のガンプに扮してはキュートなポーズをとってます。
これは萌えだよ、君。

未だ95年の呪縛から抜けられない人、あるいは一周して戻って来た人にオススメです。


■『Wall and Piece』Banksy
もはやU.Kモノですが、バンクシーのアート本。
今さら感もありますが、これは安くなってたのでSFのシティライツで購入。

美術館に勝手に絵をかけちゃったり、パリス・ヒルトンのCDの中身を入れ替えたり、
犯罪スレスレ、っていうか犯罪そのものを作品にして話題となりました。
作品にみなぎるクールさと力強さは鳥肌もの。
知能犯って言葉がぴったり。
僕が2001年秋頃から狂ったようにはまっていたUKストリートブランドのGRIFFINから
当時メッセージ色の強い服をコラボで出したりしてた。
最近はGRIFFINもめっきり着なくなったなぁ。

日本でも買えるようです。


■『1001ALBUMS -YOU MUST HEAR BEFORE DIE-』
死ぬまでに聞くべき1001アルバムってことで、よくあるディスクガイド。
50年代のフランク・シナトラから始まって、00年代のWhite Stripesまで。
1ページ1アルバムで紹介されている。

面白いのはジャンルレスなこと。
50年代にはマイルズなどのジャズが入ってたり、
90年代に入ってからヒップホップが入ってきたり。
ミシュランじゃないけど、統一基準(もちろん独断と偏見による)で選んでる感じは好感が持てる。

もひとつ面白いのは、ひとつのアーティストでも、名盤であれば2枚も3枚も入っていること。
通常こういうガイド本だと1アーティスト1枚になりそうなものだけど、
選者が重要と考えるアーティストには惜しみなくページがさかれている。

ざっと見て多そうなのは、
The Beatles 7枚
Neil Young 7枚
David Bowie 7枚
Elvis Costello 6枚
The Who5枚
Sonic Youth 5枚
Talking Heads 4枚
などなど。

眺めているだけでCDショップに行きたくなる恐ろしい本。

日本でも買えるようです。

ちなみに同一シリーズで、
1001 BOOKS
1001 MOVIES
1001 NATURAL WONDERS
などがある。

こっちで$35したから、
はっきり言ってamazon.co.jpのこの値段はかなりオススメ。
秋の夜長の暇つぶしにもってこいかと。


■『A MAN WITHOUT A COUNTRY』 KURT VONNEGUT
以前に紹介したYouTubeのThe residentにあったカートヴォネガットの遺作エッセイと詩集。
さりげない日常とか思い出話とか。泣けます。
邦訳も今年の夏に発売されたようです。→(『国のない男』カート・ヴォネガット
こちらに来て一番最初に買った本。オススメ!


■『HARD-BOILED WONDERLAND AND THE END OF THE WORLD』 HARUKI MURAKAMI
言わずと知れたはるき君の超名作。
こちらアメリカでもものすごい人気です。
ちなみに一番好きだった『A Wild Sheep Chase』は読了済み。
昔さんざん読んだ本なので、センテンスが頭に入ってるから英語の勉強にぴったり。
日本でも買えるようです。

そんなわけで、今検索ながら愕然としましたが、
ほとんど全部amazon.co.jpで買えるなんて恐ろしい話です。
俺なんて持って帰るのどうしようかと・・・。
ま、たまには英語の本なんかもいいよ、ということで。

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Comments [2]

No.1

まさかGRIFFINをめっきり着なくなるなんて共通点があるなんて。

最近は若者ぶってWTAPSにハマってますが。

たしか6年ぐらい前にBANKSYのpieceをはじめて見たのはノッティンが丘の外れのGRIFFINだったなー。

No.2

>SIN
GRIFFINの服は当時東京でも衝撃だったなー。
青山のDUPEにしか売ってなくてね。
高い服せっせと買ってたよ・・・。

ショップができた直後ぐらいから、
微妙になっちゃったんだよな、GRIFFIN。

最近はアメリカ生活でお金もないので、
もっぱらH&Mです。

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