The Great Escape

11月22日から25日はサンクス・ギヴィング週間で休校。
ということで、ラスヴェガスに行ってきた。

ラス・ヴェガス、、、
ネオン煌めくストリップ大通り、派手な格好をしたショウガール、
鳴り止まないクラクション、明滅するスロットマシーンのLEDライト。
人々は２４時間飲み、踊り、遊び尽くす。
まさしく?The City Of Entertainmentーの名に相応しい。

博打打ちとしての俺は、
まるでその嗅覚で獲物を敏感に察知するコヨーテのように、
いつしかその戦場に立っていたのだった。

ざわ・・・
ざわ・・・ざわ・・・

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博徒としての生き様。

この地にたどり着くまでに乗り越えた道は、けっして平坦なものではなかった。

『闘牌伝説アカギ』は全部見た。

森巣博の『神はダイスを遊ばない』も読んだ。

賢者のラスべガスのサイトも閲読した。

そして、学んだことはすべて実践で身につけてきたつもりだった。

そう、そこに居たのはもはや宝石学校に通うナイーブ学生ではない。
紛れもなく一流の賭人だった。

舞台はMGM GRAND。
ラスヴェガス最大規模を誇るカシノホテル。
勝負はブラックジャック、STAND17。
熱帯夜のような３晩がそこで繰り広げられることになる。

ざわ・・・
ざわ・・・ざわ・・・

初日は、意外にもスムースな出だしだった。
ポーランド出身の美しいディーラーのスマイルは
あるいは天使の微笑みだったのか・・・。
紙幣をチップにチェンジする際の『Good Luck』の声が
心地よく耳に響く。

ふふ、今夜はついてやがる。
そう思ったのもつかの間だった。

「ボウズ、ずいぶん派手にやってくれてるじゃないの」

「な、南郷さん！？」

「おめぇさんの打ち筋、この辺で話題になってるぜ」

「はは、かなわないな、南郷さんには」

「で、どうなんだ、例の大勝負は」

「もちろん、そのためにここに来たんだ。
　俺に代打ちやらせてくれ」

「残念だな、お前には無理だ」

「え！どういうこと？！」

「おめぇの打ち方は、なんというか、死んでいるんだ」

・・・なんていうやり取りを隣の人としつつ、
いつの間にか美人ディーラーからのもうけは泡となっていた。

初日、終了。
きっちり$100マイナス。

長くなったので省略すると、
２日目はぽちょぽちょ賭けて、ぽちょぽちょ勝ったり負けたり、
バーカウンターで飲みながらビデオポーカーやったりしてたら、
あら、いつのまにか$150マイナス。

3日目は村上春樹とドランクドラゴンの塚地を
足して2で割ったようなぽっちゃり系のサムってディーラー
（そんな顔なのにすごいいつも髪型を気にしてる）
から$200勝つも、次に移った卓で調子こいてダブルダウンしまくって、
フィリピン人の妙齢の女に持ってかれて結局勝ちはパア。
というわけで、3日トータルで結局$350負け越しました。

「俺の博徒伝説・・・もうおわっちゃったのかな？」

「ばかやろう、まだ始まってもいねえよ」

エロ本とAVで勉強したテクニック満載の
高校生のぎこちないセックスみたいな感じで、
あえなく撃沈した歓楽街の休暇でありました。

｜ベラッジオの噴水広場にて　GRD｜

シルク・ドゥ・ソレイユのKAは凄すぎ。
日本人女性バトントワラーも見事でした。