佐々木敦氏の個人編集による新雑誌『エクス・ポ』が
はるばる海を越えてやってきた。
既存の流通をつかわないからamazonでも買えないし、と途方にくれながら、
ダメもとでHEADZに直接問い合わせたらすぐにEMSで送ってくれるという優しい返事。
さすがインディーズ・レーベルは融通がきくぜ!
てなわけで『エクス・ポ』。
この全く新しい形態の雑誌は、封筒に入って送られて来るんだけど、
それ自体がすでに目次になっているという、かなり斬新なレイアウト。
封筒に入っているという点では、MacBook Air(←デザインが微妙)にも
勝るとも劣らない、ていうか同一コンセプトの雑誌なのである。
コンテンツは激濃くて、
ナカコー(ex.スーパーカー)と、作家古川日出男氏の対談にはじまり、
かつてEYESCREAM誌上を賑わしていた中原昌也の『親指王子ケイタイ日記』復活!
チェルフィッチュ岡田利規の超口語批評(→これで『シティ・オブ・グラス』の新訳知った)
映画監督青山真治のロックコラム、、、etc
とにかく目が潰れるんじゃないかってぐらい細かい字で組まれているけど、捨て記事なし!
まさしく、いま読む価値、買う価値がある雑誌だと思う。
僕は新しい雑誌が創刊されるのが大好きで、
かつて幾つものの好きな雑誌があったんだけど、
これがおしなべて回を重ねるごとに丸く、
いや、ぶっちゃけつまらなくなっていくのが、その都度かなしい。
EYESCREAMしかり、INVITATIONしかり、QUICK JAPANしかり。
結局、雑誌が読み手にすり寄っていく、
なんつーか「マーケティング」が透けて見えてきすぎて辟易ちゃんなのだ。
別にそれが悪いってんじゃないけどさ。
僕はこの『エクス・ポ』のやり方が、
雑誌的硬派を貫く唯一の方法として成功することを切に願う。
とにかく無性にがんばってほしい!!
編集人、佐々木敦氏のこの雑誌にかける思いはこちら
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