ツーソン、3日目。
連れとはぐれて、ひとりぼっちになり、
なんか疲れたなぁと思ってフードコートの椅子に座ってボケーッとしていたら、
妙に視線を感じる。
なぜかこちらを凝視するキュート・ガール。
突然話しかけられた。
「あなた東京から来たの?」
「そうだよ」
「そう、何かいいのあった?」
「まあ、ちょこちょこ。スピネルとか、ミントカラーのトルマリンとか」
「あなた、ジュエリーデザイナー?」
「いや、僕の親父がカラーストーン専門のジュエラーで、仕入れに来ているんだよ」
「カラーストーン、私も好きよ」
「いいよね」
「私、ジュエリーのデザイナーなの」
「へー、本当」
「日本のシップスって知ってる?そこでも売ってるわ」
「シップス!知ってるよ、そうなんだ」
「あとねー、ドュズィエッムクラセ?」
「おー、それってDeuxieme Classeのこと?」
「それそれ、上手く発音できないの・笑」
どうも僕が首からぶら下げていたバッジを見て、
日本人と知って話しかけたらしい。
彼女は最近日本の小売店でも販売を始めたそうで、
大の親日家ということを話してくれた。
このプレート美味しいよ、と
ベジタリアン向けの弁当を一口分けてもらったりしつつ、
お互いの仕事の話をする。
どうしてアメリカの娘は美人に限ってこんなに気さくなんだろう、とか
この娘にウチの指輪デザインしてもらえないかな、とか
色々考えていたら、間の悪いことで知られる僕の親父が、
ここにいたのか、なんつって近づいてきてしまったので、話は中断。
その翌日、偶然ショウ会場の四つ角でぶつかるという、
ドラマなら何か始まらない方がおかしいような状況での再開を果たしたが、
現実はドラマのようにはならなかった。
交換した名刺を元に、ググったらちょっとした女優でもあるらしかった。
Comments [4]
No.1vamuさん
素敵?☆映画みたい。
アクセサリー、興味ありますね。
No.2koyamagicさん
お前はいったいアメリカで何をやってるんだ(笑
仕事をしなさい仕事を!!
No.3KAJKENさん
>vamuさん
映画みたいな出会いはあっても、その後、映画的展開にはならないみたいです。
eleのジュエリーはvamuさんにはストライクだと思うなー。
No.4KAJKENさん
>koyamagic
だから俺がアメリカに行ってやることは「自分探し」だっつってるだろ・笑
eleのハリウッド的な雰囲気はkoyamagicさんにはストライクだと思うなー。
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