最近買ったCDの中では、
マボロシの『マボロシのシ』がとても良い。
マボロシはRhymsterのMC Mummy-Dこと坂間大介と、
Super Butter Dogのギタリストこと竹内朋康が結成した日本のヒップホップユニット。
僕がこのユニットを知ったのは、Rhymsterのもう片方のMCがやってるラジオ番組、
『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』で特集されたからで、
(余談だけど、この番組は本当に面白い)
その楽曲のクオリティの高さと詞の大人感に一発でやられたからなんです。
ラップを「取り入れた」楽曲なんてぇのは数多在るいまの日本の音楽状況において、
歌われている中身は、「君と出会えた奇跡、マジ大事にするぜ」ばっかりな昨今、
この遊びを知り尽くした2人の悪い大人が、
等身大な言葉で、わりと照れなく吐く言葉をかなりかっこよく感じてしまいました。
クリスタル・ケイとか、椎名林檎が客演している楽曲もかっこいいんだけど、
このアルバムでのおすすめはなんといっても、
「スイートボイスの珍獣」ことさかいゆうとコラボしている『記念日』。
区役所にそのうすっぺらい紙切れを出しにいこうぜ、
ってさりげなく例の儀式を歌う『なんとかなんのさ』。
そして幼なじみ(同性)に対する応援ソングの『ヒーロー』。
この曲は何か本当に泣けます。
なんか上手く説明できないけど、
この人たちのアルバムとか、もっと売れて良いんじゃないって思うよ。
初回限定版にはいちいちカッコいいPVが入ったDVDも付いてるので、お買い得。
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