しつこいくらい同じ雑誌の話ばっかりしてすまん、またen-taxiネタ。
今回の「角川句会手帖」、ゲストが菊地成孔だった。
菊地さんは、やっぱり日本語の感覚が抜群に良い。
『スペインの宇宙食』以降、一時は狂ったように著作を買いまくっていて、
最近鎮静化していたんだけど、今回彼の俳句を読んで、あらためて感心したよ。
ま、あえてここで俳句はとりあげないけどさ、
気になったら買ってよ、en-taxi。
ちなみに俺が一番気に入った句がタイトルのヤツです。
しつこいくらい同じ雑誌の話ばっかりしてすまん、またen-taxiネタ。
今回の「角川句会手帖」、ゲストが菊地成孔だった。
菊地さんは、やっぱり日本語の感覚が抜群に良い。
『スペインの宇宙食』以降、一時は狂ったように著作を買いまくっていて、
最近鎮静化していたんだけど、今回彼の俳句を読んで、あらためて感心したよ。
ま、あえてここで俳句はとりあげないけどさ、
気になったら買ってよ、en-taxi。
ちなみに俺が一番気に入った句がタイトルのヤツです。
昨年に引き続き、
リキッドルームのアニバーサリーイベントに行って来たよ。
リキッドが新宿から恵比寿に移ってもう3周年ですよ。
はやいなー。
今年はゆらゆら帝国×コーネリアスの対バンということで、
昨年(スチャ×ゆらゆら)以上のチケット争奪戦が繰り広げられたわけだが、
金にものをいわせて買ったった。ははは。
ゆらゆら帝国は、毎度のことながら、新曲が素晴らしい。
前作の「次の夜へ」もよかったが、今回の「美しい」もいってみりゃ神曲である。
あと今回あらためていいなぁと思ったのは「ロボットでした」「恋がしたい」
ゆらゆら帝国のライブはゆったりした曲が好きだ。
連綿としていて、ローテンションで、ベースラインが効いてて。
周りに沢山の人がいるにもかかわらず、
どんどん個人的な領域に閉じ込められて行くような感覚が何ともいえずいい。
コーネリアスは、
大学時代、半年で4回ぐらいライブを見て、いささか食傷ぎみだったのだ・・・
が、相も変わらずエンターテナーだったので、気づいたら5列目ぐらいで
ぴょんぴょん跳ねている自分がいた。
『star fruits surf rider』は数段グレードアップしていたし、
『E』でゆらゆら帝国の『発光体』のソロを弾いたのにはしびれた。
やっぱり小山田くんはギタリストだった。
|star fruits surf rider/Cornelius FUJIROCK2007|
ってなわけで、
ちょっと切ない気持で見ていた今回のライブだけど、
結果的に大満足して、光麺食べて帰ったのだった。
くるりの『ワルツを踊れ』は、いいアルバムなんだけど、
中途半端に曲が良いだけに、かえって救いようがない。
どうしてこんな「良質のポップソング」を、「完成度の高いアルバム」を、
岸田はつくってしまったのだろうか。
そんなもん、くるりにはちっとも求めてないのに。
僕がくるりに求めているのは、
ぎこちない歌い出しや、バランスの悪い曲順、
そして、意味はよくわからないけど胸を打つ歌詞と、
150kmストレートなサビのメロディだけなのだ。
今回のアルバムで、岸田はクラシック音楽の影響を隠してないし、
ブログでも公言してはばからないけど、
残念ながら、それを消化して、自分のものにしているとは言い難い。
あるいは、ポップスという点では、7年位前にミスチルが到達していた場所に、
嬉々として旗を立てているような無邪気さ。
そうじゃないんだよねー。
もっとじめっとしてて、変で、
どうしようもない感じってのが好きだったのに。
今回のツアーで、
『ワンダーフォーゲル』と『バラの花』で盛り上がってる周りの人たちを見てると、
別に踊りたいのはワルツじゃないんだってことをつくづく実感した。
ていうか、そんなことは、踊る前から知ってた。
僕にとって、この人の本が出たらとりあえず買うっていう作家は、
まあ数えるほどしかいないけど、中山康樹氏の本はかなりの確率で出た瞬間に買っている。
「ディランを聴け!」「クワタを聴け!」等、全曲紹介本ですっかり有名になった氏だが、
今回は半自伝的エッセイ。
そういえば、中山氏本人について書かれた本を読むのは、実は初めてかも。
この本を読むと、大阪に育ち、ロックからジャズに傾倒し、
スイングジャーナル編集長を経て、
音楽評論家的なものになった氏が、
どのような変遷をたどり、今のポジションを形成したのか、
その一端をうかがうことができる。
この人はずっと音楽と向き合ってきた人だ。
決して洒脱な文章家でもないし、ミュージシャンとの親交が深いわけでもない。
それでも自分できちんと音楽を聴き込み、咀嚼し、感覚を言葉に置き換えることをし続けてきた。
僕は、いつも思うのだが、
音楽と真剣に向き合った経験がある人生と無い人生が世の中にはあって、
その2つはどちらが上、どちらが下なんて、比べられるわけもないんだけど、
思春期のある時期に、スピーカーから流れる音に耳をすませたり、
歌詞カードから少しでも多くのことばを読み取ろうとした経験は、
「音楽から何かを学ぶことができる」ことを知るってことなんだろう。
いや、結果的に「学ぶ」のであって、こちらから「学ぼう」とするわけではない。
そこに何か「答え」があるような気がして、
僕たちはそこに、ただ首を突っ込んでキョロキョロしてるだけだ。
僕が面白いと思ったのは、
中山氏がジャズよりも先に「スイングジャーナル」誌をという雑誌に魅せられたというエピソードだ。
普通に考えればまずジャズが好きで、もっとよく知るために専門誌を買うという流れだ。
でも彼の場合、「ここには何か自分の知らない、かっこいいものがありそうだ」とただ闇雲に信じて、
聴いたこともないジャズ専門誌の「スイングジャーナル」を買っているのだ。
僕はこの行動にすごく思い当たるふしがある。
「その音楽を良いと思う意識」には、強い共感力があって、
自分の好きな音楽についての良さや気づきを誰かと共有することは、
素晴らしい音楽を聴くのと同じくらい素敵なことだ。
もし音楽を通じて共感することを取り上げられたら、
いったい僕たちはどうやって人と繋がれるだろう?
そんなこんなで中山康樹氏の本を読んでまず一番に聴きたくなったのは、
Beach Boysのペットサウンズだった。
久しぶりにペットサウンズを聴いて、
『I know there's an answer』の、
最後のタンバリンの音の響きが微妙に変化することに気づいた。
僕はこの話を誰かにしたいと思った。
こんな話が出来る相手は、最近とても少なくなってしまったのだけど。
半年くらい前か。
うちのインディロック師匠から
「お前はホントダサいんだから、いいからPeter, Bjorn & Johnを聴け」と
例によって有無を言わさず聴かされたのは。
その時はなんかおかしな構図のイラストジャケットで、メランコリックな曲だなぁ
といった感想だったのだが、
数時間後には目黒のam/pm店内で流れていて、
「おいおいそこまでメジャーじゃないだろ」と、一人苦笑、つっこみ、
帰宅したことを思い出す。
時はながれ今日、YouTubeをサイトシーイングしてたら、
偶然VideoClipを発見して、
例のジャケットがアニメーションになってる、
なかなかかっこいいやつだったので、あらためて聴いてみた。
YouTube-Peter, Bjorn & John - Young Folks
この感じ、悪くない。
なんか今の季節の気温にもマッチしているよね。
kon-konさんもブログに書いてますが、U2がいよいよ来日しますね!
っていうか、ライブ明日だから、もう来てんのか!
おいおいこの辺にあいつらがいると思うと、
思わず街に繰り出したくなるよ。
でもボノはスーパーお金持ちだから、きっとどこかのラウンジみたいなところでしっとりと遊んでいるのだろうね。
ちなみに僕は「セットリストは当日のお楽しみにしとく」派なので、
今回のツアーの曲順はぜんぜんわかんないんだけど、
大好きなアクトンベイビーから曲をやるか、楽しみだなー。
先週も予習と称して、洋楽カラオケ3時間ぶち抜きでやったからなー。
『With or without you』を2回入れたのはなにしろこの俺ですからなー。
少し早いけど、
正直もう決まったな、と思ってます。
2006年のアルバム・オブ・ザ・イヤー、
それはこの『The Freedom Spark』に決定ですよ!!
上半期は正直PHOENIXに完璧にやられて、サマソニのライブで追い打ちかけられ、
今年はこれだよ、俺も長距離電話してぇな、ってな感じだったんですが、
見事にまくりやがりました。
『LOVE』が出た!
ビートルズのMash-UpのCDが出ると聴いたとき、
僕はてっきり以前ネットでMP3音源が出回っていた、
ビートルズの『ホワイトアルバム』とJAY-Zの『ブラックアルバム』をMash-Upした、
『グレイアルバム』が正式に発売されるのかと思った。
そしたら、なんと『LOVE』だって。
サー・ジョージ・マーティン主導だって。
ジョアン・ジルベルトの魅力は、
つまりボサノヴァという音楽そのものの魅力と同義である、と。
海、よそ風、おいしい水、夜、乾いた心、あふれる想い。
僕たちはジョアンの紡いだギターの旋律やベースに耳を澄ませる。
そして彼が静かに、振り子のように脚を揺らしながら、
リズムをとる仕草を見つめる。
繰り返されるフレーズに毎日の生活を想う。
そしてそこに潜む輝きを掴み取ろうとする。
その輝きをずっと手にしていたいと願う。
けれど、それはすぐに消えてしまう。
まるでグラスのシャンパンに浮かぶ泡沫のように。
その一瞬の輝きをさりげなく滲ませるからこそ、
ジョアン・ジルベルトの音楽に、心は震える。
かねてより話題をよんでいたリキッドルームの2周年企画、
"LIQUID SURPRISE"の最終日、
とうとう「スチャダラパー」と「ゆらゆら帝国」という
ありえない対バンが実現してしまったので、
迷いなく見に行ってきました!!
かたやジャパニーズ・ヒップホップ・シーンの開拓者、
そしてかたやジャパニーズ・サイケデリック・ロックのトップランナー、
という恐るべき3人組×2という組み合わせ。
The Great Escape by kajken