今年は会社が積極的に海外事業を拡張しているせいもあって、
出張の機会がやたらと多いのですが、
その恩恵を受けて国際線で映画ばかり観ています。
小さなスクリーンで観る映画は、物足りないっちゃないんだけど、
それでもまとまった時間が持てて、最新作を観れるということは、
この前のめりがちな生活の中で、悪くない息抜きになります。
と、いうわけで、
今回は映画化のニュースを聞いた時から心待ちにしていた、
カズオ・イシグロ著、現代文学の最高峰にしてマスターピース、
「わたしを離さないで」を観ました。
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先日、香港行きのNH911便でちょうど話題の映画「ソーシャル・ネットワーク」を
観ることができたので感想を書いてみる。
ものすごく感動したとか、特に大好きな映画、というわけではないけど、
心に引っかかるものがあったから。
と、いうのも、僕がこの映画を観たあと、余韻に浸りながら
機内にあった「GOETHE(ゲーテ)」という雑誌をペラペラめくっていたら、
ちょっと看過できない、この映画についての解説が載っていたからだ。
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僕は原作付きの映画を観ることが大好きなので、
今回の「ノルウェイの森」映画化という話を聞いたときには、
楽しみで楽しみで仕方なかった。
考えてみれば物心ついてから初めての村上春樹長編小説の映画化である。
ツイッター上で徐々に明かされる「ハルキとトラン監督の邂逅」や、
緑役に抜擢された水原希子の「情熱大陸」、
その他さまざまなメディアで精力的に露出される情報によって完全に、
「ねえ、ワタナベくん、いま固くなってる?」
「コカコーラの瓶ぐらい固くなってるよ」状態。
先週の名古屋出張でつい抑えきれなくなり、
文庫版の上下を(家に帰ればあると知りつつ)買い
車中で通読してしまう暴君ぶりで、
これはもう公開初日に行くしかないな、ということで、
小学校来の友人と、男3人連れ立って、土曜日の新宿バルト9に繰り出した。
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今日、2回目のTHIS IS ITを新宿バルト9で見てきたのだが、
やはりHuman Nature と I will be thereで涙が出てしまい、
しかし結局その理由は分からず仕舞だった。
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さすがに正月早々からトップエントリーに、
いつまでも嵐のPV載せとく訳にもいかないので、
次の話題。
昨年末に『SHINE A LIGHT』を見て以来、
またストーンズ熱が盛り上がってきてます。
『SHINE A LIGHT』はマーティン・スコセッシ監督が撮った
ローリング・ストーンズのドキュメンタリィ映画です。
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先日、巨匠シドニー・ルメット監督の最新作『その土曜日、7時58分』を
観てきました。
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今週末に全米で公開されて、初日の動員記録を早くも塗り替えたという
バットマンシリーズ最新作『The Dark Knight』。
夜遊びってほどでもないけど23時からの回。
行きがけにスーパーでRED BULLとケトル印のポテチを買って。
ウチから車で5分のところにある映画館は、
封切り直後の土曜日ってこともあって、ほぼ満員状態でした。
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へっへっへ、
見てきましたよー、インディ・ジョーンズ。
アメリカにいて映画見るなら「見て、分かるもの」が良いってね、
クライム・サスペンスだの、よく出来た脚本の小品だのってのは、
どうせ英語わかんねぇし。
となると、まさにうってつけの今見るべき映画は、
なんてったって、
あの『インディ・ジョーンズ』シリーズの最新作以外にないでしょう!
『最後の聖戦』を見たのは、実に小学生の頃だから、
19年ぶりにスクリーン上のインディと再開。
(金曜ロードショーでは、しょっちゅうお会いしたよね)
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ずいぶん前の記事だけど、三島由紀夫賞作家先生である中原昌也が、
氏にしては驚くほど率直かつ真摯に自身の映画観について述べています。
古い映画を見るということの意義についての文章なのですが、
これはそのまま「文化にふれること」あるいは「思考すること」についての言及でもあります。
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