非常に喜ばしいことです。世の中には「差別」に過剰に反応する人が結構沢山いて、別に彼らのパーソナリティを否定する気はないんだけど、本質的じゃない部分で騒いでいたりすることを残念に思うことがよくあります。
例えば文庫版手塚マンガの奥付には、必ず「このマンガには黒人が出てきますが差別ではありません云々」みたいな文章がついてる。だけど、明晰なアタマとまっすぐなスタンスで読めば、そのマンガが差別を目的として書いてないことぐらい誰にでもわかるはずです。なんですかね、こういうことを規制してしまう無粋さというのは。明らかに本質を見落としてしまっている。このちびくろさんぼもしかりです。
だいたい、トラが木のまわりを回っているうちにバターになっちゃうなんていう気の利いた話が、今まで、不当に、絶版になっていたということ自体が、いかに差別に関する認識が歪んだものであったかということを示している気がしてなりません。
しかしあれですかね、ここへきて「ちびくろさんぼ」が復刊っていうのは、やっぱり日本における一連の「サンボマスター」ブームとなんか関係があるんでしょうかねぇ。もしかしたら「サンボマスター」ブームじゃなくて、「さんぼ」ブームなのかもしれませんね。この辺も本質をしっかりと見極めたいところですね。
どうでもいいけど、昔あるテレビドラマでみたホストが、女の子をどうやって落とすのですか、という問いに対して、「オンナをね、、、、とろとろのバターにしちゃうの!」と指南していたのがヒドく印象的です。あれは確か池袋ウエストゲートパークだっけ。最近また再放送してますねぇ。
ところで、このトピックの最初のリンクに戻ると、これは復刊ドットコムというサイトへのリンクになっています。既に絶版となっている本をリクエストによって復刊させようという非常にネットらしい、分散協調型の優れた試みのサイトです。リクエストが100票たまると出版社に交渉してくれるようです。ちなみに僕はかつて筑摩書房の「チェーホフ全集」の復刊希望で登録したのですが、残念なことにまだ68票です。お時間のある方は、ぜひ1票を投じてやってください。あなたの1票によって、まともな本が救われるのです。頼むよマジで。それからちびくろさんぼのお父さんの名前はぶらっくじゃんぼです。すげーかっこいい!
Comments [2]
No.1tessyさん
サンボマスターの名前の由来は、多分、
90年代前半に活躍したヴォルク・ハン選手にあると思います。
彼は、「コマンドサンボ」というロシアの軍隊格闘技の
マスターなのですが、”コマンドサンボマスター”という
ニックネームがついてたんですね。
ハン選手は、今をときめくヒョードル選手の師匠にあたる方です。
ちびくろさんぼ、俺も好きだなあ。ホットケーキがいつも
食べたくなった記憶がある。読むたびに。
復刊ドットコムってのも面白いコンセプトだ。
分散協調型か、ふむふむ。そのコトバ使い覚えておこう。
いろいろ書いてみました。
No.2kajkenさん
子供の頃はやっぱ絵本にでてくるホットケーキですよね。たしかぐりとぐらもホットケーキをつくってませんでしたっけ?最近めっきり作ってないなぁ。。。
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