2008年12月の記事一覧

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先日、巨匠シドニー・ルメット監督の最新作『その土曜日、7時58分』を
観てきました。

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帰国後はじめてのライブは、
高校生の時分から一番よく通ったライブハウス、
リキッドルームだった。

GREAT3白根さんの、超耽美系グラマラスニューウェイブの調べと
例のクチロロの対バンということで、行かない理由なんて無い上に、
今回はよりによってe+のライブモニターに当選して、無料招待
という幸運に恵まれて、ああ、今年一年もまた、色々あったけど
総じて最高の一年だったなぁと思わずにはいられない展開が、
くしくもクリスマスを直前に控えた今、空からのプレゼントのように
唐突に降ってきたのである。

クチロロについていうなら。

僕は現存する日本のアーティストの中で、
クチロロほどセンスよく、演奏力もあり、
先端性とポップさを兼ね揃えたメロディメイカーはそういないと思う。

んだけど、懸念点はあって、それは本当に残念なんだけど、
一言で言ってしまえばヴォーカルの三浦君に致命的に欠けている
スター性、あるいはチャーム、もっと言ってしまえば、MCとしてのスキル。

それはCDにおいて聴く分にはある程度カバーできてしまうものだが、
やはりライブとなると、バックがすばらしい演奏をすればするほど、
その音楽が最高であればあるほど、
ヴォーカルの魅力不足が引き立ってしまう。
それは悲しいほど予想どおりでありながら、やはり致命的なことだった。

もちろん、クチロロ(=三浦君)という人の唯一無二性には、
僕は今後も一切変わらぬ期待をしていくし、それはきっと
彼がつくるスタジオ音源で達成されていくことであると思う。

でもやっぱり、
ライブパフォーマンスの魅力がいま2つであることが、
彼にとって根本的な課題であることは、
如何ともし難く、今後も迎え撃つべきことであり続けるだろう。


ところでSHIRANE KENICHIとクチロロに挟まれて出てきた、
一人のラッパーがいた。

僕は彼を今日初めて見たけど、
この3組の中でも圧倒的にハートを掴んで、
なおかつスキルフルで、チャーミングだったのは、
この名もなき若者、環ROY(タマキロイ)だった。

オープニングから一気に会場全体を持っていった
「MAD POP」

あるいは彼がFISHMAN'Sが大好きでつくったと言う、
「midnight breaking fishman」

これぞ、まさしく混沌の2008年を締めくくるに相応しい。


midnight breaking fishman - 環ROY(タマキロイ)

(ヘッドフォン推奨)


環ROYをチェックする楽しみも出来たし、そもそも
とんでもねー音楽に出会えたという幸せに包まれた。

そしてやっぱり口ロロも白根さんもサイコーだし!
そんな久々に夜遊び恵比寿のひと時でした。

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The Great Escape by kajken

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