くるりの『ワルツを踊れ』は、いいアルバムなんだけど、
中途半端に曲が良いだけに、かえって救いようがない。
どうしてこんな「良質のポップソング」を、「完成度の高いアルバム」を、
岸田はつくってしまったのだろうか。
そんなもん、くるりにはちっとも求めてないのに。
僕がくるりに求めているのは、
ぎこちない歌い出しや、バランスの悪い曲順、
そして、意味はよくわからないけど胸を打つ歌詞と、
150kmストレートなサビのメロディだけなのだ。
今回のアルバムで、岸田はクラシック音楽の影響を隠してないし、
ブログでも公言してはばからないけど、
残念ながら、それを消化して、自分のものにしているとは言い難い。
あるいは、ポップスという点では、7年位前にミスチルが到達していた場所に、
嬉々として旗を立てているような無邪気さ。
そうじゃないんだよねー。
もっとじめっとしてて、変で、
どうしようもない感じってのが好きだったのに。
今回のツアーで、
『ワンダーフォーゲル』と『バラの花』で盛り上がってる周りの人たちを見てると、
別に踊りたいのはワルツじゃないんだってことをつくづく実感した。
ていうか、そんなことは、踊る前から知ってた。
いつの間にか7月が終わろうとしていることに驚きつつ、
今月、そういや一度も書かなかったーと反省している次第です。
結局、想いは瞬時に流れてしまうものだし、
その時すげー大事だと思ったことが、
あとになってみればひどく凡庸でつまらないことに
思えてしまうのはよくあること。
(そんなことを書いてたのはラブ&ポップだっけ?)
でも、だからこそ、その時。その瞬間に感じたことをその場で書いておくことに
意味があって、ていうかそんなこと100も承知だったんだけどさ、
しょうがねーじゃん、なぜか家のPCでネットに繋がんなかったんだから。
しかもこれまで2度ほど、
未納問題によって回線を差し押さえられた前科こそありますが、
今回のは、俺のせいじゃない。
ちゃんとお金払ってるし。
たぶん、モデムのせい。
ま、人の(物の)せいにしてもしょうがない。
つうわけで、
HOTSPOTに今更加入して、全国のマクドナルやプロントで
自由に無線LANが使えるようになった上で、今の俺がいるわけです。
前の会社を辞める時に、尊敬する先輩に、「お前は書き続けるんやで」と
一晩で29回ぐらい言われた。
世の中はちょっと目を離した隙にどんどんバカらしくなっていってて、
モンキーマジックじゃねえよとか思うけど、
本当に大事なものが実はひっそりと生まれていて、
それを小さな声で語っている人もいて、
このサイトもその一派でありたというのが、
僕のささやかな願いです。