2006年6月の記事一覧

Point of View Point

  • 音楽

フランス人の映画監督が「ソニマージュ」なんて造語を作ってたけど、
音+映像のシンクロっていうのは、とても魅力的なテーマです。

このアートには大別すると2つのアプローチがあって、
ひとつは映像作家が音楽家を登用し、自らの作品にのせるパターン。
ニールヤングの即興ギターを映画にのせた『デッドマン』(ジャームッシュ)とか、
こないだまで森美術館でやってた『東京ーベルリン/ベルリンー東京展』にあった、
16人の多国籍人種が同時にマイケル・ジャクソンの曲を歌って踊る
キャンディス・ブレイツの『King(A Portrait of Michael Jackson)』とか。


そしてもうひとつは音楽家が映像方面に傾倒するパターンで、
こちらの代表的存在として、日本にはコーネリアスがいます。

彼のライブ中のプロジェクション映像を集めたDVD『FIVE POINT ONE』は、はっきりいってゴイスー。
もしあなたの家にDVDデッキらしきものがあるなら、ためしに買ってみても損はないよ。

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最近、僕は周囲にいわゆる「オヤジギャグ」をよく指摘されるようになりました。
よくないよね、この「オヤジギャグ」っていう言い方。

そもそも自分でいうのもなんだけど、結構ナイスジョーク。
それを「オヤジギャグ」という枠の中で捉えた瞬間、
はい、苦い顔。みたいな。

「オヤジギャク」って規定した時点で、
俺の巧いこと言った「巧さそのもの」は採点されない感じ。

走り幅跳びでいえば、すげー遠くに跳んだのにファール、みたいな。
えー、跳んだじゃん、みたいな。


「オヤジギャグ」っていうのは、会話におけるスルーパスみたいなものだから、
そこに空きスペースがあると、反射的にパスを出さざるを得ないんだよね。
だってそれがファンタジスタの宿命じゃない。

だから、点をとれなかったら、それは走り込まなかったフォワードのせい。
笑えなかったら、それはつっこまなかったみんなのせい、そして夏のせい、ってな感じで
日々、冷笑を浴びせられても必死でパスを出し続けているわけですが、
えーと、みなさんの暑さ対策は万全ですか?

時流にのったサッカーの話題から小気味よく夏を語ろうとしたのですが、
ことのほか、前置きが長くなってしまいました。

暑い季節といえば音楽、ていうかむしろハルカリだよね!ってことで
僕は風呂上がりには、アイスキャンディかじりながら、
名盤『ハルカリベーコン』ばっかり聴いているわけです。
一番良い時期のDJ FUMIYAがテンコモリ。これぞ日本の夏だよね!


さていいかげん本題に入ろう。
そんな夏の我が家にJOINした涼しめニューアイテムがありますので
今日はそれをご紹介。

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今、あらゆる映画、音楽、アートにおいて何が楽しみって、
そらー「撮ら天」が楽しみですよ。

『ビースティ・ボーイズ 撮られっぱなし天国』


どんな映画かっていうと、ビースティーズのNYCライブ時に、あらかじめ観客にカメラを配って、
そんで50台のカメラを用いて、ライブを超多角的/多次元的に撮影して、(もちろん客が好き勝手)
それをクレバーでクレイジーなビースティーズのメンバーが編集したっていう、
いってみりゃそれだけの、ワン・アイデアbutグッドアイデアな企画なわけですよ。

でも僕はこの企画を聞いただけでわくわくしちゃったのだ。

ていうか、まあ能書きはいいから、とにかくこのサイト見てみ。
超イケてるし。
特に「TRAILER」見てみ。
なんていうか、超クールビズ(クールな仕事)!

これを見てピンと来ない人とは、正直、今後うまく喋っていける自信がないよ。

× × ×

僕がビースティを生でみたのは、一昨年のサマソニですけど、
正直そんときはこの3人老けたな〜、なんつてcheck it outしてたにすぎなくて、でも
上記サイトの音源を聴くかぎりにおいては、
まだまだメチャメチャやんちゃじゃねーか、と思わざるをえないんですよね。
(特に"sabotage"のはじけっぷりは全盛期バリだと思う)

そんなわけで、このサイトを見て、あらためてビースティーズ熱が
いかんともしがたく再燃したってわけです。

ああ!この熱い想いを汲んで、
一緒にほぼほぼオールナイトなビースティーズ@渋谷を楽しんでくれる人、いないかな。。。

それにしても、このサイトを見てて何より驚いたのは、マイクDの本名。

マイケル・ダイヤモンド。

マイケル・ダイヤモンドだぜ?

生まれながらにどんだけかっこいいんだ、アナタは。
ってことで、ますますビースティに首ったけなのでした。

サッカー、負けちゃったね。

誰のせいで負けたとか、この敗因を分析して次につなげる必要がありますとかいう
メディアの批判体制にはもううんざりなので、
僕は、あんまり内容についてああだこうだ述べるのはやめとく。

がんばってない人はひとりもいないんだから、あとは選手と監督を信じようぜ。

つーわけで、
昨日の試合を見ながらなんとなく思ったこと。

昨日の試合を僕は後輩と近所のカフェで、
いわゆるパブリック・ビューインしていたんだけど、
そこで感じたのは、みんなすげー試合中にトイレ行くんだなーってこと。

サッカーって野球と違って、得点の流れが読みにくい。
もちろん大勢はつかめるのだが、こと得点シーンがいつ起こるか、
という点においては、神のみぞ知る、ということになる。
(実際は"神様"ジーコにも判んないわけだが…)

だから、
みんな諦めちゃってるのかどうなのか、
トイレに頻繁に行くわけである。

そりゃそうだ、ビールがんがん飲んでるんだから。

僕も試合中、前半40分ぐらいで一度トイレに行った。

正直、トイレにいるときにフロアの歓声が聞こえると、
「え?なに、ちょ、まっ、、」見たいな感じになって気が気じゃない。

慌てて出てきて(一応手は洗う)
ああ、よかった。
まだ得点シーンはなかったよね?
みたいなことになるわけです。


さて、ここで思ったこと。

やっぱり
?@僕たちは得点シーンを見るためにサッカーの試合を見ているのだろうか

ということ。

そんなこと言ったら、サッカーに詳しい友人は言うだろう。
試合の流れを見るのが面白いんだよ、と。

それも解る。

が、その楽しみをはるかに越えたところにあるよね。
ゴールシーンをリアルタイムで見るってことは。
ものすごい快感なわけよ、コレは。

ただし、ただ点が入れば良いってわけじゃない。

先ほどの友人に言われるまでもなく、
?A得点シーンには組み立てが大事。(唐突に点が入るとうまく喜べない)

昨日の試合の一点目なんかそうだよね。
あれ、これ、喜んでいいんだっけ。
ホントに?オフサイドじゃない?ファールは?だいじょぶ?
わー、やったー、みたいな。

どうにも100%喜びきれなかったのは、
そこに文脈や流れが見えにくかったからだ。

どんなに流れが読みにくい展開であったとしても、
かならず自然のドラマツルギーが作用するのが、
サッカーの面白みである以上、
得点シーンはやっぱりこの上なくドラマチックであってほしい。

きっちりと守りを固め、相手のスキをついて切り崩し、
華麗なパスワークで翻弄し、攻めの機運が高まり、
徐々にサポーターも盛り上がってきて、
そこにいる全員の高まりきった感情が、ついにゴールによって爆発する。
というのが理想的なわけです。


この?@と?Aはきちんと併走していかなきゃまずいわけで、
「試合の組み立て」とその結実としての「ゴールシーン」。
この2つはどちらが欠けても物足りないことになってしまうのだ。

そう考えると、アダルトDVDとかで、
男優が女優に「一緒にいこう」「一緒にいこう」ってさかんに言ってるシーンが見られるが、
なんでこいつはそんなに一緒にいきてーのかな、
バカじゃねーかな、なんて思ってたのもちょっと改める気になる。

丁寧な試合の組み立て(プロセス)とその成果としての共有体験(ゴール)。

つまり人間は、同期して高まった感情を、同時に臨界させる、という行為が
すごく気持ち良いということなのだ。


このように根源的な快感と似ているからこそ、
サッカーがここまで支持されているのかもしれない。

ていうか、むしろサッカー観戦がセックスの代用品になってんじゃねーか?
そういやJリーグの発足と出生率の減少は、ほぼ同時期なんじゃ…。

なんてなことを考えだすときりがないのだが、
結局のところ、この考察から、僕たちが学べるのは、たった一つのことだけだ。


つまり、サッカーもセックスも急にゴールしちゃだめってこと。

ナツマチ

  • 季節


NAGOYACITY

|2006.06.10 名古屋 GR−D|

出張で名古屋に行った。
雨雲から漏れる太陽の光がなんだか無性に綺麗だった。

久しぶりにあった、名古屋在中の同年齢の従兄弟と杯を交わした。

もう完全に「夏待ち」気分だ。

午後20時のファズギター

  • 音楽


ゆらゆら

|携帯|

坂本慎太郎になりたいって本気で思ってる友達の強引な誘いで、
野音のゆらゆら帝国×V∞REDOMSに行ってきた!

おりしも、雨。
半透明のカッパを購入して、亡霊みたいな感じでライブ鑑賞。
お客さんもおおはしゃぎするでもなく思い思いに身体をゆらしてるっていう、
そんなフリースタイルぐあいにマジ泣けた。


それにしてもゆらゆら帝国には雨がよく似合う。

6月の音もなく降り続ける雨の中、
ファズギターの歪みと照らし出す照明の中、
僕らはただただ立ち尽くしてしまった。

「無い!!」と新曲の「つぎの夜へ」には、目眩がした。


音楽には、それにふさわしい出会い方や感じ方があると思う。
まさしく6月の雨の中で聴く坂本慎太郎のギターは、
唯一無二のロックスターの世界の音だった。

I saw the Lite!!

  • モノ

ニュー・スーパーマリオブラザーズ

古人の言によれば、こんな伝え言葉がある。

曰く、

■マリオの死因の8割は、スターコインを欲ばったせいである。

あるいは、曰く、

■デカマリオの無軌道な振る舞いは、むしろワリオのそれに近い。

  


賢人たちの至言に耳を傾けるまでもなく、
これらの事は僕たちの身体に刻み込まれているはずだ。

何匹の亀を殺戮し、何本の巨大化茸を食したことか。
もはやキノコ王国とクッパ軍団の代理戦争にピリオドはないかに見えた...。

果てしない冒険はどこまで続くのか...。

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IT'S NEVER BEEN LIKE THAT

  • 季節

iPodが壊れた。

僕のiPodは何度も壊れる。

前にこのブログにも書いたので、
おぼえている人もいるかもしれない。

壊れやすい製品だという話はよく聞くが、
それにしても壊れ過ぎている。

それはきっとiPodが壊れやすいのではなく、
僕たちの関係が壊れやすかったのだ。

うまくやれるって気がしても、
そのたび、いつも僕はiPodを壊してしまう。


僕の手元では iPodは 壊れやすかった。


きっと誰かのもとだったら、iPodも壊れないのだろう。

そういう作用なんだ、と思う。
(と、思うことにする)

誰かの持つiPodには、もっと長生きしてほしい。
その誰かとうまくやってほしい。
やり遂げてくれ、iPod。


僕は手に馴染む小さなiPod Shuffleに
PHOENIXの新しい10曲だけを入れて、
繰り返し、何度も聴く。

それは夏がくる前の、都市の、静かなサウンドトラックなのだ。

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The Great Escape by kajken

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