超人で言えばブロッケンJr.だが。

昨年恵比須ガーデンシネマで公開されていて、ぽつぽつ話題になっていた映画「グッバイ、レーニン」のDVDを見た。

この映画は壁崩壊前の東ドイツが舞台になっており、社会主義国家の理想に燃える母親とその息子周辺を描いたドラマだ。とはいえ物語の主題は政治ではなく、あくまでも母親とその息子の関係性にある。自分も母親を持つ息子の身としては、主人公の男性に感情移入することができ、非常に身につまされる思いがして胸が熱くなった。

この映画の見どころは主人公がその母親に対して大掛かりな嘘をつくことであり、その嘘が徐々に破たんしていく滑稽さと、それでも嘘を貫こうとする時の切なさが見事に表現されている。僕もよく母親に大嘘をついては見破られはしないかとひやひやしていたので、非常に身につまされる思いがして胸がさらに熱くなった。

あと東ドイツという国のことを僕はあまり知らない。今周りに溢れるドイツ製のモノや、人生の中で出会った幾人かのドイツ人。それらのモノや人はすべて西ドイツ的ドイツなのだ。この映画により東ドイツという国に興味を持ったので、少し掘り下げてみようと思っている。

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Comments [2]

No.1

この作品は観た人皆から好評ですね。まだ観てないので、ぜひ観てみようと思ってます☆

No.2

この映画、一見すると狭そうですが実はかなり待ちが広いですよ。おそらく誰が見てもそれなりに得るものはあるのでは。

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